本記事では、TOEIC試験の時間配分についての厳選情報を紹介していきます。
TOEICは時間との勝負と言っても過言ではありません。出題される問題傾向や構成・時間配分を理解した上で試験に望むことも高いスコア獲得のために欠かせません。
TOEICでスコアアップを狙うなら、試験本番までにTOEIC特有の時間配分を体に染み込ませておくことが重要です。
TOEIC試験の時間配分
筆者ナオミは、初めてTOEICを受験した時に圧倒的な時間の足りなさに驚愕しました。リーディング問題のパート7の問題はほとんど勘でマークしたことは言わずもがな、時間の足りなさにプチパニックを起こして普段なら解けるような問題も解けずに頭が真っ白になった苦い経験があります。
その経験があってからTOEICテストには「時間配分」が必須だと痛感。すぐに対策を始めて2か月後には250点アップに成功することができました。
TOEIC試験は、リスニングセクションとリーディングセクションに分かれており、時間配分で重要なのがPart5〜7のリーディングセクションです。リスニングセクションは、会場から流れてくる音声を聞いて回答するので、時間配分をコントロールすることはできません。
まず最初にTOEIC試験全体の時間配分を確認していきましょう。
TOEIC試験 | 問題数 | 解答時間の目安 |
---|---|---|
パート1(写真描写問題) | 6問 | 3分間 |
パート2(応用問題) | 25問 | 9分間 |
パート3(会話問題) | 39問 | 17分間 |
パート4(説明文問題) | 30問 | 16分間 |
パート5(短文穴埋め問題) | 30問 | 10分〜15分 |
パート6(長文穴埋め問題) | 16問 | 5分〜10分 |
パート7(長文読解問題・シングルパッセージ) | 29問 | 25分 |
パート7(長文読解問題・ダブルパッセージ) | 10問 | 10分 |
パート7(長文読解問題・トリプルパッセージ) | 15問 | 20分 |
リスニング問題の時間配分
リスニングセクションの問題数は全部で100問で、制限時間は46分です。
TOEIC試験 | 問題数 | 解答時間の目安 |
---|---|---|
パート1(写真描写問題) | 6問 | 3分間 |
パート2(応用問題) | 25問 | 9分間 |
パート3(会話問題) | 39問 | 17分間 |
パート4(説明文問題) | 30問 | 16分間 |
会場に流れる英語の音声を聞きながら、パート1から順番に問題を解いていきます。リスニング音声は一度しか流れないので、最後まで集中して聞くことが重要です。
リスニング問題は聞こえてくる音声の内容を元に回答する形式なので、受験者側で時間配分を自由に決められるわけではありません。しかしリスニング問題では、次の設問を先読みできるスキマ時間が存在します。
- パート冒頭の説明アナウンス:約50秒〜90秒
- 設問の間のインターバル:約8秒
例えば、最初のパート1の問題では、冒頭の問題説明のアナウンス(約90秒)が流れている間に設問の写真に目を通すことができます。事前に「どのような状況なのか」「どんな動詞や名詞が使われそうか」を写真からイメージすることで、設問の音声が流れた時に心に余裕を持って回答することができます。
またパート3とパート4では、冒頭の説明アナウンスの他に8秒程度、次の設問へのインターバルがあります。この無音の回答時間を有効活用すれば、次の質問のテキストを先読みできます。
リスニング問題は時間をかけずにサクサク回答することで、次の設問を先読みする準備時間を作ることができます。設問を先読みするとある程度次にどんな内容の会話が流れてくるかイメージできるので、正答率&TOEICスコアアップにつながります。
リスニング問題は練習すればするほど直感的に根拠を持った答えを選べるようになります!
リーディング問題の時間配分
リーディングセクションの問題数は全部で100問で、制限時間は75分間です。
リーディングパート | 問題数 | 解答時間の目安 |
---|---|---|
パート5(短文穴埋め問題) | 30問 | 10分〜15分 |
パート6(長文穴埋め問題) | 16問 | 5分〜10分 |
パート7(長文読解問題・シングルパッセージ) | 29問 | 25分 |
パート7(長文読解問題・ダブルパッセージ) | 10問 | 10分 |
パート7(長文読解問題・トリプルパッセージ) | 15問 | 20分 |
単純計算しても1問1分以下で解かなければいけない時間配分なので、リーディング問題は常に時間との戦いです。
上記の表ではリーディング問題を解くための理想的な時間配分をまとめています。この表をもとに、すべての問題を解き切るためにパートごとで押さえておきたいコツについてさらに詳しく紹介していきます。
パート5とパート6の攻略法
理想的な時間配分はパート5とパート6を15分〜20分以内に解き終えることです。
- パート5とパート6は計15分〜20分以内
- 目標タイムは1問30秒〜40秒以内
- 1秒で解けるラッキー問題は見逃さない!
問題によっても前後しますが、目標タイムとして1問30〜40秒を意識してテンポよく解いていくのがコツです。
特にパート5は短文穴埋め問題なので、文法を理解していればパッと見の1秒で解けるラッキー問題も存在します。必然的に動詞の原型や過去分詞しか当てはまらないような問題もあるので、大幅に時間短縮が可能です。
パート5とパート6のような穴埋め問題は、問題を見ただけで直感的に答えられる問題が多々あります。しかし、根拠のある直感は日々の努力の積み重ねで生まれるものです。穴埋め問題を攻略するための文法や英単語・熟語をマスターするには、アプリを使った学習法が最も効率よく手軽でおすすめですよ!
パート7の攻略法
- 目標タイムは1問55秒〜60秒以内
- 難しい問題は諦めて次の問題を確実に正解させる
パート7は全部で54問あり、計55分以内に解くことが目標です。つまりパート7の問題は1問55秒〜60秒以内に解き終えることを目標にしましょう。
ただしパート7後半のダブル・トリプルパッセージでは、2つの文章を参照して答えを導く問題が出題され、トリプルパッセージでは3つの文章を参照する問題が出題されます。いずれも比較的難易度が高いので、1問3分以上かかると思ったら次に進んで簡単な問題を確実に正解させましょう。
TOEIC試験は加点方式なので、間違えた回答にマークしても減点されることはありません。したがって、どんなに時間がなくてもいずれかの選択肢をマークして運にかけることをおすすめします。
リーディング問題の効率のいい解き方やおすすめの参考書・勉強法については、下記の記事でさらに詳しく紹介しています!苦手なリーディング問題を克服して確実にスコアアップさせたい人は必ずチェックしてください!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。本記事ではTOEICのパートごとの時間配分について詳しく紹介しました。
繰り返しになりますが、TOEICで目標スコアを突破するには時間配分が一番重要なポイントです。逆に言えば、この時間配分を身につければ筆者のように短期間で一気に250点アップさせることが可能です。
TOEIC試験当日までに何度も問題集を解いて、時間配分の感覚を身につけましょう!