TOEIC(トーイック)試験は時間との勝負です。TOEICで高得点を狙うなら、スキマ時間を使った効率的な勉強法を駆使して、日頃からTOEIC特有の時間感覚に慣れることが重要です。
本記事では、目標スコア(500点〜990点)ごとにスコアアップするためのおすすめTOEIC勉強法や参考書などについて詳しく紹介します。
TOEICを始めて受験する方や短期間でスコアアップしたい多忙な社会人の方もぜひ参考にしてください!
TOEICスコアアップに必要なこと
最初にTOEICスコアを上げるために必要なことを理解しましょう。
- TOEIC試験の問題構成や問題内容を理解する
- リスニング対策とリーディング対策を実施する
- 目標スコア別に必要な勉強法を理解する
上記の通りとなっています。TOEICテストで高得点を獲得するための最短ルートの勉強法を知りたい方は、まずTOEIC試験の問題構成や問題内容・制限時間などルールを理解した上でテストに臨む必要があります。
TOEICの勉強法には、リスニング対策とリーディング対策をそれぞれ重点的に勉強することがスコアアップの最短ルートです。あなたにあった最適な勉強法で実施する必要があります。
TOEIC試験の問題構成と内容
TOEIC(トーイック)テストは、「TOEIC Listening & Reading Test」を指すケースが大半です。TOEICは制限時間2時間で計200問を解く英語試験です。問題形式はリスニングセクション・リーディングセクションの二科目で、最終的な結果として最低スコアは10点、TOEIC満点者は990点という成績がつきます。
TOEICテストの特徴は下記の通りです。
- 全問マークシート回答方式
- 問題数200問(リスニング100問+リーディング100問)
- 制限時間2時間(リスニング45分+リーディング75分)
- 1年に10回前後の開催(1月・3月・4月・5月・6月・7月・9月・10月・11月・12月)
- 申し込み方法はインターネットかコンビニ端末
- 受験料は5,725円〜
TOEICは制限時間に余裕がないのが特徴で、初めてTOEICを受ける時は最後の問題までたどり着かないケースが多いです。
まずは、TOEICの問題形式に慣れて、日々の勉強でTOEIC特有の時間配分を身に付けることが重要です。
TOEICの問題形式
TOEICテストは、リスニングセクション(計4パート)とリーディングセクション(計3パート)の二科目で構成されています。問題数は全部で200問、回答時間は2時間です。
リスニングとリーディングそれぞれの問題内容や問題数を確認していきましょう!
リスニングの問題形式
パートごとのリスニング問題の内容を以下にまとめたので確認しておきましょう。
TOEIC新形式の内容に対応しています。
パート | 問題内容(問題数) |
---|---|
パート1 | 写真描写問題(6問) |
パート2 | 応用問題(25問) |
パート3 | 会話問題(39問) |
パート4 | 説明文問題(30問) |
リスニングセクションの問題数は全部で100問で、制限時間は45分です。会場に流れる英語の音声を聞きながら、パート1から順番に問題を解いていきます。
リスニングセクションの正答率を上げるコツやおすすめの勉強法については、下記の記事でさらに詳しく紹介しています。リスニング力をつけたい人は必ずチェックしてください!
リーディングの問題形式
パート5以降のリーディング問題の内容は以下の通りです。
パート | 問題内容(問題数) |
---|---|
パート5 | 短文穴埋め問題(30問) |
パート6 | 長文穴埋め問題(16問) |
パート7 | 長文読解問題(54問) |
リーディングセクションの問題数は全部で100問で、制限時間は75分です。
リーディングセクションを攻略するための戦略的な時間配分については、下記の記事で詳しく説明しているのでチェックしてください!
TOEICの基本的な勉強方法
すべての目標スコアに共通するTOEICのおすすめ勉強法は以下の通りです。
- 公式問題集を解いて最新傾向を掴む
- パートごとの時間配分をマスターする
- スキマ時間を活用して毎日勉強を続ける
勉強期間は長ければ長いほど文法や英単語の知識を積み重ねたり、余裕を持って対策することができますが、個人的にはある程度短期間で集中して勉強するのがおすすめです。
特に準備期間が長いと、中だるみして勉強が続かなくなってしまうタイプの人は、2か月〜3か月の勉強期間を決めて集中的に勉強してください。
TOEICは慣れが勝負のテストでもあるので、短期間でも毎日続ければ確実に成果がでます。実際、筆者は2か月の勉強期間で250点スコアアップさせることに成功しました。
TOEIC試験前の勉強期間は、どんなに忙しくても毎日の生活の中に必ずあるスキマ時間を活用して、リスニング音声を聞き込んでリスニング力を高めたり、苦手パートを克服する対策をしましょう。
スキマ時間を有効活用するには、スタディサプリTOEIC対策アプリなどを積極的に使いましょう! 無料アプリと有料アプリで種類が様々ですが、長く使い込むなら断然有料アプリがおすすめです。
なぜなら収録されている問題数のボリュームや多く、頻出英単語や英熟語の重要表現が厳選されているので、初心者から上級者レベルまでそれぞれの目標スコアに合わせた勉強ができるからです。
もちろん英単語や英熟語といった語彙力のトレーニングの他にも、リスニングやリーディング対策に効果的なアプリもあります。ぜひ、筆者がおすすめするTOEIC対策アプリ20選の中からお気に入りのアプリを見つけて、日々のスキマ時間に活用してください!
TOEICの目標スコア別の勉強方法
TOEICの目標スコア500点〜900点をそれぞれ突破するためのおすすめ勉強法を以下にまとめました。
TOEIC初心者の人は、上記500点〜600点レベルの点数を目指す勉強法を参考にしてください。
TOEICは高得点を目指すほど、英語力はもちろん、試験中の時間配分が重要になってきます。TOEIC特有の時間感覚は、毎日の練習の積み重ねで確実に身につきます。
TOEICテストの時間配分については、下記の記事で詳しく紹介しています。リスニングとリーディングの最適な時間配分の目安を理解することは非常に重要です。
おすすめの単語帳と参考書
TOEIC初心者から上級者レベルまで、幅広く対応しているおすすめの単語帳と参考書を紹介します。
リーディングスコアを底上げするのに効くおすすめの単語帳と問題集は以下の通りです。
金のフレーズ
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズは神戸外語学院講師のTEX加藤が著した人気のTOEIC単語帳です。
著者が長年更新している黄金のTEXファイル、TOEIC製作元のETSが発売している公式教材を参考に英単語がピックアップされています。2〜7語のフレーズで気軽にスキマ時間で覚えられる英単語帳として活用できます。
下記記事で金のフレーズとスタディサプリTOEIC対策を併用してTOEIC800点を目指す方法を紹介しています。
銀のフレーズ
金のフレーズよりも簡単に利用できる600点を目指す方のための単語帳として販売されている銀のフレーズ。
金のフレーズ同様、TEX加藤さんが受験した約100回のTOEICテストをもとに厳選した英単語1,000語が収録されており、TOEIC対策にピッタリの英単語本です。TOEIC600点レベルの英単語を中心に730点・860点レベルの英単語も収録されています。
下記記事で銀のフレーズでTOEIC高得点を目指す方法を紹介しています。あわせてチェックしましょう。
キクタン
キクタンはTOEICの目標スコアごとに単語帳が出版されていて、現在はTOEIC500点、600点、800点、990点対策の単語帳が出ています。
英単語を覚えるのは一見地味な勉強法ですが、語彙力のレベルを上げるためには必須のプロセスです。特に英単語や熟語表現の勉強成果は、英文穴埋め問題のパート5やパート6に顕著に表れます。
目標スコアが高くなればなるほど、簡単な語彙問題をいかに短時間で解けるかが重要になってきます!
キクタンを使ったおすすめの勉強法については、詳しくまとめた下記の記事をチェックしてください!
公式TOEIC Listening & Reading 問題集
2016年に改訂された新形式問題に対応している公式問題集です。TOEIC L&Rの制作元であるEducational Testing Service(ETS)が、本番のTOEIC L&Rと同じ制作方法ですべての問題を書き下ろしした問題集です。
この公式問題集には練習テストが2回分(計400問)収録されていて、付属CDのリスニング音声は本番と同じ公式スピーカーが担当しています。そのため常に本番の試験を意識しながらリスニング対策ができることが大きな魅力です。
TOEICは出題傾向や癖が変わることが多々ありますが、公式問題集を使えば最新の問題の傾向を掴んで対策することができます。TOEICのスコアアップを狙うなら、繰り返し勉強用に一冊は持っておきたい問題集です!
公式TOEIC Listening & Reading 問題集の特徴やおすすめの使い方について詳しく知りたい人は、下記の記事をチェックしてください!
その他、下記の記事ではTOEIC対策におすすめの参考書や問題集を詳しく比較しているのでぜひチェックしてください!
TOEICスコアを確実に上げる勉強方法
TOEICスコアを確実に上げるには、コーチと二人三脚で勉強するのもおすすめです。スタディサプリTOEIC対策コースとTOEICスクールを順にチェックしていきましょう。
スタディサプリTOEIC対策コース
短期間で確実にTOEICスコアを上げるなら、いつでも気軽に対策できるスタディサプリがおすすめです。
TOEIC初心者で自分一人で勉強するのが不安な人や、詳しい解説付きで英語力を自然と身に付けたい人、TOEICを効率的に解くコツを知りたい人は必ずチェックしてください!
スタディサプリはリクルートによって開発されたTOEIC対策用のアプリです。TOEIC990点満点を何度も獲得したことで有名な英語講師・関正生先生の特別解説が140本も動画で収録されていて、TOEICの問題を効率よく解くためのテクニックや各パートごとの攻略方法を解説してくれます。
関正先生のTOEIC勉強法は、安河内哲也先生とよく比較されますが、関先生の勉強法も非常に参考になります!
スタディサプリの大きな特徴は一つの解説動画が3分からと非常に短いことです。そのため通勤時間の電車の中やお昼休み、コンビニのレジ待ちなどのスキマ時間にいつでも簡単にTOEIC対策の勉強ができます。
また文法や英単語を約1分間で3問〜10問ほど確認できるテストもあるので、1問を数秒で解くというリーディングセクションに必要な時間感覚を簡単に養うことができます。
少ない制限時間で多くの問題を解かなければならないTOEICだからこそ、短時間のスキマ時間を活用した勉強法が試験当日に効果を発揮します。
実際の利用者からは、スタディサプリの勉強法で250点スコアアップしたという報告もあります。スタディサプリは効率的に問題を解くテクニックの他、自分の苦手ポイントを客観的に把握することができるので、独学では気づかなかった攻略法を身に付けることができますよ。
スタディサプリを使えば家に帰ってからノートと参考書を開いて勉強する必要がないので、疲れた状態で帰宅してもご飯を食べながら、ねっ転がりながらでもいつでも気軽にTOEIC対策ができます。最もお得な12か月パックなら1日66円〜利用できるので、毎日の通勤通学や帰宅後のスキマ時間を有効活用して、リーディングスコアを上げるスキルを身につけましょう!
今なら期間限定ですべての機能が7日間無料で体験できます!スタディサプリを体験した人だけが活用できるTOEICの効率的な解き方を知りたくありませんか?期間限定特典はいつ終わるかわかりません!今すぐ申し込んで対策を始めましょう!
短期集中のTOEICスクール講座
短期集中のTOEIC講座や短期集中のTOEICスクールもおすすめできます。ただし、スタディサプリや参考書を使った自宅でのTOEIC学習も必須になります。
TOEICスクールの最大のメリットは、専門カウンセラーがあなたのTOEICスキル・英語力に合わせて適切な勉強方法や学習スケジュールを立案してくれる点にあります。
また、忙しい社会人でどうしても時間を捻出するのが難しいので、無理やりTOEICを勉強する習慣を身につけたい方にもおすすめできます。
下記記事でTOEICスクールを比較して紹介しているので、合わせてチェックしましょう!
10万円〜40万円の費用がかかりますが、確実に短期間でTOEICスコアを上げたい方はTOEICスクールを比較してみてください!
TOEICの勉強方法で気になるポイント
終わりにTOEICの勉強法で気になるポイントをまとめて紹介してきます。
TOEICブリッジの勉強法で工夫することはある?
TOEICブリッジ(Bridge)は、英語学習初級者・中級者向けのTOEIC試験(180点満点)です。本記事で紹介しているTOEIC試験と比較すると、難易度が低く設定されており、問題数と試験時間が半分になります。
TOEICブリッジは、英語の勉強を始めたばかりの方、社会人になって再度、英語の勉強にトライしようとしている方に適しています。TOEICブリッジの勉強法は、上記で紹介したTOEICの勉強法とほぼ同じと考えて問題ありません。当たり前のことを当たり前にこなすことが重要となってきます。ただし、時間配分や問題数は変わってくるので注意が必要です。
40代のTOEIC勉強法で注意することはある?
40代の方でもTOEIC勉強法は変わりません。本記事で紹介している情報を参考に準備しましょう。40代の方は、仕事の効率も高くなっており30代よりも比較的、時間が取りやすい方が多いと思います。
時間を有効活用することを念頭に置いて、本記事でおすすめしているTOEIC参考書やTOEIC対策アプリを利用するのがおすすめです。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
本記事では、TOEICの目標スコア別のおすすめの勉強法について紹介しました。特にTOEIC初心者の人や大学で初めてTOEICを受験する大学生にとって参考になれば幸いです。
TOEICは問題集や参考書を活用して問題形式や時間配分に慣れながら、通勤通学や休憩中のスキマ時間にアプリを使って苦手パートを練習する勉強法が最も効率的です。
そして一番大切なのは、毎日の勉強を続けることです。TOEICは対策を重ねれば面白いほどにスコアアップする試験なので、ぜひ目標スコア突破を目指して勉強を続けてください!心から応援しています。